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トリコモナスは女性に感染者が多い性病

トリコモナス症は女性に感染者が多い性病であり、トリコモナス原虫に感染することによって炎症症状があらわれます。
トリコモナス原虫は0.1mm程度の大きさであり、膣や膀胱内に入り込んで炎症を引き起こします。
つまり、トリコモナス症の原因となるのはトリコモナス原虫の感染です。
細菌やウイルスではなく、原虫という虫の一種の感染が原因です。
トリコモナス症は、主に性行為によって感染する性病ですが、性行為がなくとも感染する可能性があります。
トリコモナス原虫は水分があるところであれば一定期間生存することができることから、タオル、浴室の椅子、便器、下着などからも感染する可能性があるため注意する必要があります。

トリコモナス症はトリコモナス膣炎、膣トリコモナス症と呼ばれることもあることからわかるように、男性と比較して女性の感染者が多いことが特徴です。
男性よりも女性の方が症状も強く出ます。
代表的な症状としては、外陰部のかゆみや灼熱感・悪臭の強い黄緑色の泡立ったおりもの・外陰部のただれなどの症状があらわれます。
性交痛や性交不快感・排尿痛などの症状があらわれることもあります。

男性と比べると女性のトリコモナス症には様々な症状があらわれますが、無症状である方もおられるため注意が必要です。
自覚症状がなかったとしても、膣内でトリコモナス原虫が増殖している可能性があり、症状が進行していくと膣内の深部へ炎症も進んでいきます。
重症化すると不妊症や早産・流産の可能性もあることから早期に治療を開始することが大切となります。

トリコモナス症の治療では主に内服薬や膣錠が用いられますが、感染部の広がりによっては膣以外の隣接臓器にまで寄生しているトリコモナス原虫を完全に排除することができず、再発する可能性も考えられます。
そのため、一度治療を終えた後も一定期間は経過を観察し、再発を予防するようにすることが大切です。
感染者だけが治療を行うのではなく、パートナーも感染している場合があるので一緒に治療を行うことが大切です。

トリコモナスに感染したかどうかはおりものに注目

女性の場合、トリコモナス症になっているかどうかはおりものに注目します。
トリコモナス原虫に感染し、トリコモナス症を発症している場合、おりものに変化があらわれます。
トリコモナス原虫が膣内の健康を保つ働きをしている常在菌を弱らせてしまうことによって、膣内の環境に変化が生じることから、おりものに様々な異常が引き起こされます。
おりものにあらわれる代表的な症状としては、おりもの悪臭が強い・泡状のおりものが出る・おりものが褐色、黄緑色、白色に変化する・おりものの量が増加するなどの症状があらわれます。

トリコモナス症の治療で最もよく活用されている治療薬はフラジールです。
女性の場合、自然に治癒することはほとんど考えられないことからしっかりと治療を行うことが大切となります。
フラジールはメトロニダゾールという成分を主成分とする治療薬で、トリコモナス原虫に対して殺虫的に作用します。
DNAの螺旋構造を不安定にすることによって増殖を抑制する効果があります。
通常の抗生物質とは異なるこのような作用機序があるため、抗生物質が効きにくい細菌感染症にも効果があるのが特徴です。
内服薬の他に膣に直接作用させることができる膣錠も存在しています。

フラジールにはほとんど副作用はありませんが、極稀に食欲不振・胃の不快感・吐き気などを発生させる可能性があります。
重篤な副作用として、大量あるいは長期に服用すると末梢神経障害や中枢神経障害を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
もともと痙攣を引き起こしやすい場合、痙攣発作を引き起こす可能性も考えられます。
フラジールを服用するにあたっては、使用上の注意をよく読み、用法用量を守って服用することが大切です。