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女性に発生するクラミジアの症状について

考えている女性

クラミジアは日本で最も多い性感染症で、一説によると18~19歳の女性の約3割が感染しているとされています。
これほど蔓延している理由は、無防備な性行為で約50%がうつるという感染力の強さに加えて、女性の約8割は初期のうちは自覚症状がないことも挙げられます。
そのため知らず知らずのうちに感染を拡大させることになりがちです。

クラミジアは女性の場合、まず子宮頸管部の粘膜に感染しますが、これだけでは痛みを感じることはありません。
しかしクラミジアに感染していると膣の自浄作用が低下するため、他の病原菌や雑菌が侵入しやすくなり、膣粘膜が炎症を引き起こします。
その結果、性器のかゆみを感じたり、臭いがきつくなったり、おりものの量が多くなったり膿が混じったりします。
また性行為の際、炎症を起こした部分にペニスが触れて痛みを感じる場合もあります。

この段階で治療せずに放置しておくと、クラミジアは子宮内膜に広がって、生理痛や不正出血などの症状を起こし、妊娠中であれば流産の原因にもなります。
進行すると卵管炎となり、正常に排卵できなくなるため不妊症になる場合があります。
さらに卵管から骨盤腹膜に感染が広がると、腹痛が収まらなくなったり、おりものが黄色っぽいカッテージチーズ状になったりします。
重症になると悪寒や吐き気を伴って高熱を発することもあります。
炎症が肝臓の周囲にまで及ぶと上腹部に激痛を引き起こし、場合によっては救急車を呼ぶことになります。

クラミジアは性器以外の部分にも感染します。
尿道に感染すると排尿痛を覚えることがあります。
喉に感染すると咳が出たり、痛みや違和感を覚えたりしますが、風邪と間違えやすいので注意が必要です。
眼に感染すると結膜炎を起こし、目やにが出たり瞼が腫れたり湿疹ができたりします。
直腸に感染すると多くの場合は無症状ですが、人によっては肛門に痛みを感じたり粘液や血便が出たりするケースが見られます。

女性のクラミジアの症状は男性よりも遅く発生する

クラミジアは男女両性に見られる性感染症ですが、その感染率は性別によってやや差があります。
性行為によって感染する以上平等に見えますが、女性のほうが性器が内部にあり、精液が長時間留置する・粘膜の面積が広いなどの理由で同じ条件の男性より感染率が高くなりやすいと考えられているのです。
そのうえ感染率が高いだけではなく、女性のほうが感染から発症までの期間が長いとされています。

クラミジアはオーラルセックスでも感染しますが、喉のあたりに滞留した菌は少数でありなかなか症状を起こさず身体に留まり続けます。
女性のほうがオーラルセックスをする頻度が高く、また自覚症状が出にくいため一般に症状の発生が男性より遅れるというわけです。
クラミジアはもし治療をせずに放置し続けた場合、不妊など重大な結果を招きかねない疾患です。
決して軽く見ずに、おりものの臭い・性器や肛門の痛み・排尿痛・股間のかゆみなどの症状が出始めたらすぐに医療機関を受診することが大切です。

性感染症は心理的にデリケートな問題でもあり、受診はハードルが高いこともありますが自分での治療は難しい病気のため、早めに専門家に診察を受けましょう。
医療サイトなどで同性の医師を指名して受診することも可能です。
性行為の相手が一人の場合は、そのパートナーも受診が必要ですので説得して二人で治療することが求められます。
先述のように男女で症状の発生時期がずれるため、片方が治療し、治ったら今度はもう片方が発症し感染、といったいわゆるピンポン感染を起こしてしまう可能性があるためです。
パートナーが不特定多数の場合も、自分がキャリアにならないようやはりきちんと治療することが求められます。

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